夏はノータイが多いためカッタウェイやボタンダウンが増えたり、秋はタイドアップが多いからワイドやピンホールなどが人気だったりと、襟型も季節で変化があります!!
シャツの襟型の種類の多さはそれぞれに歴史があり、この歴史こそ紳士服の魅力だと思います!レディースにもこれだけの襟型があればいいのにと思います…
さて、皆様ワイシャツの襟型は?と聞かれて何個答えられるでしょうか?
ちなみに私は14個でした。
『男の服飾事典』という本で調べてみたらなんとざっと数えても約60種ほど載っていました!私もまだまだですね…
さすがに全部は紹介しきれないので、代表的なものを中心にいくつか襟型の種類をコーディネートとともにご紹介します。
襟型の種類
*レギュラー・カラー*
標準のワイシャツの衿。長さや開きが極端でないものの総称。
その標準は時代により多少変化する。(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・冠婚葬祭・面接・ビジネススタイル
*ワイド・スプレッド*
広角の開き衿。ふつう100度から120度前後の開き衿を指す。俗称「ウィンザー・カラー」。
角度が90度前後のものをミディアム・スプレッド(セミワイド)、
90度以下だとナロウスプレッドという。(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・冠婚葬祭・面接・ビジネススタイル、クラシックスタイル
*ボタンダウン(BD)*
衿の先をボタン留めにした形式のものを指す。
ボタンダウンのダウンとは、ボタンで留めるの意。(参照:男の服飾事典)
おすすめ:ノータイ・タイドアップ・ビジカジ・アメカジスタイル
*クレリック・カラー*
クレリックシャツとは襟と袖が白いシャツの総称。
クレリックシャツの由来として、
汚れや擦り切れが発生した際に、襟や袖を取り替えられるよう利便性の高い労働着として着られていたや牧師や神父などが着用していた白い立ち襟の僧服に似ている為
などの説が有力です。
おすすめ:タイドアップ・ビジネス・ドレススタイル
*ホリゾンタル・カラー*
スプレッドカラーの一種。
超広角なワイドスプレッド。ほぼ水平に近い開きの衿。(参照:男の服飾事典)
おすすめ:ノータイ・ビジカジスタイル
*ピンホール*
カラー・ピン(衿留め用の挿しピン)を
通すための小穴を開けたシャツ衿の総称。
アイレット・カラーに同義(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・クラシックスタイル・ブリティッシュスタイル
*タブカラー*
ワイシャツ用の変わり衿の一種。
衿裏に小さな「引っぱり」(タブ)が付き、
それを衿元のスタッド(小型の留めボタン)に
引っかけて留めるか、またはスナップ・ボタンで
留める式のもの。(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・クラシックスタイル
*スタンドカラー*
スタンダップカラーともいい、「立衿」の総称。
「マオカラー」「マンダリンカラー」「ミリタリーカラー」
「チャイニーズカラー」など1960年代後半にはこれらの
スタンド衿がいっせいにラインナップを見せた。
(参照:男の服飾事典)
おすすめ:ノータイ・ビジカジ・カジュアルスタイル
*ウィングカラー(比翼)*
「前折れ立衿」。戦前の日本では「並衿」と称した。
燕尾服やモーニングなど第一礼装用のフォーマル・
シャツに見られるような、前折れ式の立衿を指す。
(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・蝶ネクタイ・ドレススタイル
ヒダあり→新郎タキシード着用時(ヒダなしでも)におすすめ
ヒダなし→新郎新婦父やスピーチ上司でモーニング着用時におすすめ
*イタリアンカラー(ワンピースカラー)*
菱形の一枚衿を指す。
1930年代中頃に南イタリア(カプリ)で
流行しはじめたリゾート・シャツの衿型。
(参照:男の服飾事典)
おすすめ:ノータイ・ビジカジ・カジュアルスタイル
*ラウンドカラー*
衿の剣先を丸くした衿型。
(参照:男の服飾事典)
おすすめ:タイドアップ・クラシックスタイル
シャツのフォーマル度
襟型だけでなく生地で言えばブロードのようなきめ細やかで柔らかい方がドレッシー、オックスフォードのような目の粗いしっかりした生地の方がカジュアルな印象になります。
またディテールで言えば、前立てのデザインが裏前立ての方がドレッシー、表前立ての方がカジュアルなど襟型・生地・仕立てそれぞれに意味があります。
TPOに合わせて、着こなしてこそ紳士服の醍醐味だと思います!
またTPOを無視してしまうとお相手に失礼であったり場違いと思われてしまう場合も!
ぜひTPOに合わせたシャツ選びをしてみてください。
こだわり出すとオーダーも楽しいですよ♪
はるやまでも全部の襟型ではないですがメンズ・レディースともにパターンオーダーを行っています。
もちろんスーツのパターンオーダーも行っております。
お値段は生地次第ですが気になった方はぜひお気軽に店舗スタッフまでお声掛けください。
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